避難のタイミング
火が燃え広がる危険が大きいとき
警察、消防署などの避難指示や勧告があったとき
住居の倒壊の危険があるとき
状況から避難の必要があると判断したとき
海が近く津波が警戒されている地域や、土砂崩れの危険性のある地域に住んでいる場合、 直ちに避難する必要があります。
津波警報などの伝達の遅延や伝達ミスが考えられるため、警報を待たず避難行動を起こして下さい。
避難場所への避難
避難所は、家屋の倒壊などにより自宅で生活できない場合、一時的に生活をおくる場所です。
小学校、中学校、高校などが順次、被害状況・被災の程度に応じて開設されます。
地震による火災は、同時多発で消防が対応しきれないおそれがあり、避難場所はその延焼火災から身の安全を守り、火勢の衰えを待つ場所です。
震災救援所・避難所
近くの小中学校に避難します。(地域の被災状況に応じて「震災救援所」が開設されます)
事前に地域の指定場所を確認しておいて下さい。
広域避難場所
火災がさらに拡大し、小・中学校にも危険が迫っている場合には、大火から身を守るため、最寄りの「広域避難場所」に 一時避難してください。近くの広域避難場所は実際に歩いて複数カ所を確認しておきましょう。
(避難地域は目安であり、火災の状況や風向きに応じて適切な場所へ避難して下さい)
家を空けて避難する時のポイント
- 貴重品を家に残さない。(過去の震災でも避難宅を狙った空き巣被害が多発)
- 丈夫な履き物、動きやすい服装に着替える。(夏でも防寒具を用意)
- 家を出るときは電気のブレーカーを切り、ガスの元栓をしめる。(漏電、ガス漏れによる火災防止)
- 外出中の家族に連絡メモを残す。
- 非常持ち出し品以外に、むだな荷物は持たないように。
- 避難は徒歩で、バイクや自動車は絶対に使用しない。
- ペット(危険動物を除く)は、ゲージに収容するなど必要な準備をして同行避難する。
その他
避難所で与えられるスペースはどれくらい?
−−−原則として、1人当たり1㎡を確保できることが避難所指定の条件であるが、実際に地震が起きてみないとわからないのが実情。
ゴミの処分について?
−−−基本的には普段通りでいいが回収作業が追いつかず自分で燃やしたり、埋める場合もある。
−−−また、ガラスの破片や破壊物など危険が多く出る可能性があるので、袋の外側にその旨を記入しておくこと。
土砂などが家の中に流入してきた場合の撤去費用?
−−−災害救助法適用後は、都建設局ならびに区市町村が、住宅に流入した土石などの障害物除去を実施することになっている。
−−−ただし、対象となる人が失業者など限定されている。また、全壊・流失は対象外。
被災した場合の援助金は?
−−−災害救助法が適用された場合は、世帯主の死亡で500万円なども見舞金が支給される。
預金通帳もカードも紛失したら。預金はおろせる?お金は借りられる?
−−−阪神大震災発生時、預金証明や通帳を紛失した人に対して、預金者であることを確認の上、払い戻しが行われたので可能。
浴槽に水を貯めておくのは有効?
−−−震災時にもっとも苦労するのが生活用水の確保であるため、非常時に備えて浴槽には水を貯めておくようにといわれているが、
−−−地震により、半分以上の水が浴槽から飛び出してしまうともいわれている。しかし、少量でも使える水があることが重要である。
家族がタンスの下敷きに!重くて動かせないときの救出方法は?
−−−タンスは前面と側面は強固に作られているが、背面は比較的脆い造りになっている。 可能なら引き出しを取り外すなどしてか
−−−ら背面を壊せば、救出しやすくなるだろう。
緊急のため、放置自転車を勝手に借りた場合は窃盗罪になる?
−−−震災時は超法規的措置がとられる緊急事態なため、病人やケガ人を病院まで搬送する目的ならば、法に問われることはない。
−−−ただし、震災後には火事場泥棒など治安の悪化が懸念されるので、誤解されるような不審な行動は慎む。